東大卒プロ家庭教師BP(山形県山形市の学習塾スゴラボ)のブログ

勉強法・赤本・教材マニアである東京大学卒のプロ家庭教師・塾講師BPのブログです。山形東高から東京大学工学部計数工学科卒業。現在学習塾スゴラボ(山形県山形市緑町)を運営しつつ個別指導塾CASTDICEにも参画しています。

BPの共通テスト受験記(2024年版その1:1日目の文系科目)

共通テスト2024受験記

 

皆様大変ごぶさたしております。塾講師BPです。

先日、山形大学で共通テスト本試験を受験してまいりました。私は現役・一浪でセンター試験を2回受けております。その後塾講師になってから数年経ち、指導力向上のために受験しようと思い立ち、センター試験が最後の年ということもあり2020年に本試験を受験しました。その後共通テストに変わって2年間はコロナ禍もあり受験を見合わせましたが、昨年の共通テスト(追試験)に続き、今回が共通テストとしては2回目、センター試験を含めると5回目の受験です。

共通テスト受験してきました!

今回は大きめの教室で、約150人の若者に囲まれて受験してまいりました。同室の方や試験会場で私を見た受験生の方には、場違いなおじさんがいることで少々動揺させてしまったかもしれません。来年も恐らく受験にまいりますのでどうぞよろしくお願いします。

今年スゴラボ塾生は受験生が少ないのですが、その中の一人と休み時間に廊下で偶然お会いしました。私の顔を見てホッとしてくださったようですが、心細さから救われたのはむしろ私の方だったかもしれません。

共通テストはセンター試験の頃とは少し異なる頭を使うように感じます。脳に大きな負荷がかかりかなり疲れ果てました。丸2日間(時試験間はトータル500分間)これでもかと頭を使い続けて妙なテンションになってしまったせいか、疲れ切っているはずなのに当日も翌日もあまり熟睡できませんでした。

共通テスト1日目の感想

今回受験した感想を下記します。(来年の受験のための私的なメモですので皆さんに参考になるものではないかもしれません。)なお、昨年(2023年)との比較もしていきますが、2023年の試験は本試験よりも自分が現地で受けた追試験の方の印象が強いため、それと比較することで科目によっては今年の難易度をやや甘めに判断しているかもしれません。その点ご了承ください。

倫理・政治経済

倫理の知識問題の難易度が私にはやや上がったように感じられました。そのため期待していたほど倫理分野で貯金が作れず政治経済分野での計算に時間的な余裕を残せませんでした。勉強時間はある程度かけていたのですが、倫理後半と政治経済分野の知識の整理まではできませんでした。国語力だけで取れる問題が昨年より減った感覚があり、やや難化した印象です。来年は科目の区分けが少々変わります(「公共+倫理」か「公共+政治経済」になるのでやや負担は減る可能性があります)が、とにかく早い時期から準備を始めて演習に時間をかけたいと思います。

国語

私はいつも漢文→古文→評論文→小説という順番で解くことにしており、漢文古文を速く解きできるだけ貯金を作って現代文に行くという流れを意識しています。今回国語は易化したと思いますが、各大問とも文章量が多く、普段理系科目中心に教えており国語に触れる機会が少ない私にとってはなかなか難しい試験でした。実際、読む文章が増えた漢文で慎重になってしまい20分近く使ってしまって少し焦った心理状態のまま時間が進んでしまいました。勘が鈍っていてはスピードも正答率も上がりませんので、来年は対策をした上で臨みます。

英語R

大問1から4までは快調に進み「今年はだいぶ簡単になったな」という印象だったのですが、大問5で状況が一変しました。予定の時間を過ぎても内容の時系列が把握しきれず、撤退するかこのまま続けるか迷った末に、投下したサンクコストを回収する、つまりそのままとどまり大問5を最後までとき続けるという判断をしました。(これは愚策です。受験生はマネしないでください。)そのままさらに10分ほどこの大問に時間がかかり、大問6、特にBには1〜2分ほどしか時間が残っておりませんでした。英語Rは、正直どこに向かっているかわからない試験になってきており、この傾向はしばらく続くのではないかと危惧します。かなりの速読力と情報処理能力がないと太刀打ちできませんね。今回の英語Rは、読解スピードがとても速く普段満点取れるトップ層の人はそれほど崩れず、8-9割前後の上位層の人が大問5にて手間取ってしまいいつもより厳しい結果になったのではないかと想像します。全体としてやや難化でしょうね。

英語L

今回はやや易化ではないでしょうか。もともとリスニングは苦手で、今回の共通テストで最も力を入れた(1ヶ月ほどあるアプリで対策した)科目でした。対策が功を奏して、特に苦手だった大問4以降をノーミスで終えることができたのは自信になりました。一方で、後半の先読みに拘泥してしまい、1回読みに変わる大問3の準備を怠ってしまい複数のミスをしてしまったのか反省点です。英語Rが高得点を取りづらくなってきているので、志望校の配点にもよりますが、対策をすれば比較的安定して得点できる英語Lの重要性が今後増すかもしれませんね。

次回に続く

次回は2日目理系科目の感想をお伝えします。また、会場での動き方や心構えなど、実際に受験してみないとなかなかわからない発見もありましたので今後整理してお伝えしていきたいと思います。